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2002年 06月 12日
胎児に貧血の恐れ、初出産後に予防を
Rhマイナスの血液型についてお話しよう。Rhマイナスの血液型を持っている人は日本人には少なく0.5%位である。米国では15%位と言われている。 Rhマイナスとは赤血球の表面にRhという抗原を持っていないということである。この抗原を持つ血球、すなわちRhプラスの血球がRhマイナスのひとの身体のなかに入ってくると血清のなかに抗体ができる。ところがRhマイナスのひとは血球にはRh抗原をもたないので、「抗原抗体反応」は起こらない。ただしRhプラスの赤血球表面では「抗原抗体反応」がおこり、血球が破壊される。すなわち溶血がおこる。 Rhマイナスのひとが妊娠するとほとんどの子供はRhプラスである。分娩時、子供の赤血球が少し母体の方に移行することがある。すると母体の血清中にRh 抗体が産生されてしまうことがある(産生されたかどうかの検査を間接クームス試験という)。その抗体はずっと持続する。そのうち再び妊娠し、やはり、子供はRhプラスである。今度は前回の妊娠でできた母体のRh抗体は胎盤を通過して胎児に移行する。するとRhプラスの胎児の血液は破壊され溶血する。そうなると、胎児はお腹の中で貧血になり、赤ちゃんは黄疸になる。 すなわち、第2子で異状がおこるのである。そこでこれを予防するために、第1子が生まれた直後に抗Dヒトγグロブリンというのを母親に注射するということが一般に行われている。 Rh式以外にもいろいろの血液型があり、いまだ分かっていない型もあるかもしれない。したがって「いかなる場合でも夫は妻に輸血をしてはならない」と昔からのことわざがある。この意味はお解りになるだろうか?
by sugiura_clinic
| 2002-06-12 15:23
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