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2001年 03月 03日
良く泣く子は御用心
「でべそ」になるのは産婦人科医や助産婦が下手だからだと思っている人がいるが、それは誤解である。 胎児と母体を結ぶ重要な役目をしているのを臍帯という。お腹のなかにいるときは赤ちゃんは臍帯の血管を通じて酸素や栄養を供給される。生まれて暫くすると臍帯の血流が止まり役目を終える。それから、臍帯を赤ちゃんから数センチのところで切断し、紐やゴムで結紮する。産後数日すると残った数センチの臍帯は乾燥し干物のようになって自然にぽろっととれるのである(臍脱)。これを「臍の緒」と称して日本では桐の箱にいれて大事に保存しておく風習がある。 子供の「でべそ」は内臓を支える腹膜がまだしっかりしていない時期に腹圧がかかりすぎ、柔らかいおへそのところが出っ張ってできたものであり、正式には「臍ヘルニア」と呼ぶ。泣いたりしてお腹に力が入ると大きくなる。指で押すと「ぐじゅぐじゅ」という感じで腸がお腹のなかへ引っ込む。ひっこむとその部分に丸く孔が明いているのがわかる。その大きさで自然に治るか、手術をするかを判断するので小児科か小児外科で相談すると良い。昔から5円玉を絆創膏で貼るという説があるが却ってかぶれの原因になってよくない。たいていは自然に治ることが多いようだ。良く泣く子はお腹に力がはいるからなりやすい。 気のせいか、最近は典型的なでべそをとんと見かけなくなった。「おまえの母ちゃんでーべーそ」といって子供の頃喧嘩したものだが、そんな言葉ももう使われないのかも知れない。
by sugiura_clinic
| 2001-03-03 13:12
| コラム
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