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2001年 04月 21日
お盆は家でのんびり過ごすに限る。毎年このころになるとあちこちでの混雑が報道される。飛行機も電車も車もラッシュである。テレビを見ながら「妊娠中の○○さん今頃大丈夫かなー、帰省を許可してしまったけどあのラッシュにまきこまれているんじゃないだろうか?」と、気になってしまう。
みなさん遠くへ出かける時は、一応、私に相談して行く。妊娠経過に異常が無く、特別のリスクが無い限り基本的には「気をつけて行って下さいね」と言って許可している。 ただしできる事なら時期を少しずらしてラッシュを避ける事と、充分ゆとりのあるスケジュールにすること、もし車で行くならできるだけ休みをとりながら行く事をアドバイスし、もしお腹が痛くなったら用いる早産予防の薬を持って行ってもらう。 しかし、無事帰ってきて診察の時、聞いてみると、やっぱり行かなきゃ良かったと後悔する人がほとんどである。普段なら何とも無いのに、妊娠中はとにかくすごく疲れ易くなっているのである。 妊娠中はできることなら、遠くは行かない方が良い。妊娠中はどんな時期でも、どんなに順調な経過でも、いつ何が起こるか分からないものである。 海外は特に注意。言葉は思うように通じないし、何かあっても健康保険が効かない。本当かどうか分からないが、ハワイで5ヵ月で産まれてしまい(日本では流産として処置する)現地の集中医療室での治療が長期間行われ、子供はなくなり、信じられないような法外な金額を請求され、びっくりしたという話もある。 妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、家でぶらぶら、だらだらしているのが一番である。
by sugiura_clinic
| 2001-04-21 13:36
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