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2001年 10月 20日
足から出てくるのは危険
逆子(さかご)という言葉がある。医学的には骨盤位といい、赤ちゃんの頭が上、すなわちお尻が下に位置するものを言い、骨盤位のまま分娩にいたるのは3~4%といわれている。ただし妊娠の8ヶ月以降にある病名であり、7ヶ月までは赤ちゃんの頭がどっちを向いていてもよい。逆子というと「頭の脳みそが少なくて軽いからだ」とか「腹帯をしっかりしないからだ」と言うひとがいるが全然関係ない。お母さんの子宮や骨盤の形や、胎盤の位置なども関係することがある。 8ヶ月になっても逆子の場合、逆子の矯正体操(胸と膝を下にしてお尻を高くあげる体操:胸膝位ともいう)を指導することもある。それでも治らなかったら胎盤の位置が正常でお腹が収縮していない条件で「外回転術」といって外から回して位置を治すことも行う。ただし無理に行うものではない。その他、足のツボにお灸をする、とか逆立ちをする方法もあるようだが逆立ちは危険なので勧めてはいない。 分娩に関しては帝王切開をすることもあるし、経膣分娩(普通に下からお産をする)もありうる。赤ちゃんの大きさが小さくても、大き過ぎても手術の適応である。特に小さい場合は脳に障害がおこる可能性があるから絶対的に帝王切開が必要である。あとは足から出てくる場合(足位)も危険である。それと太り過ぎていないこと、妊娠中毒症になっていないことなどがチェックポイントである。 私はもう一つ、患者さんとの意思の疎通がうまくいっていることを重要視している。逆子の経膣分娩はそれなりにリスクがあり、途中でパニックになってしまってはうまくいかないのである。
by sugiura_clinic
| 2001-10-20 14:19
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