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2002年 09月 08日
体温あてにならない?
排卵日を推定するために一般的に用いられる方法は基礎体温表をつける方法であるが、通常、体温が陥落した日が排卵日とされている。ところが、どうもそうでも無いらしい。体温が下がらなくても排卵がある場合もあるし、体温が上がってから排卵する時もある。 不妊症のひとが基礎体温をつけて持ってくると、体温が下がった日に○印や×マークがつけてあり涙ぐましく「がんばっている」様子がうかがえる。なかにはHとかsexとかはっきり書いてある人も入る。ところがなかなか妊娠しないのである。それならいっそのこと基礎体温をつけないで、体温の陥落にこだわらないで「がんばってみたら?」とアドバイスする。するとすぐ妊娠することがある。 日常の診療では、排卵を見るためにはまず経膣超音波をする。排卵日の直前になると直径が2センチ位の卵胞(卵子を入れている袋)がみえる。排卵が終わるとその卵胞は消失し黄体に変わる。排卵のときに出る卵胞液が数cc子宮の回りにへばりついて見える。これらで排卵したかどうかを判断する。 排卵の直前、すなわち卵胞が大きくなると、卵胞から、卵胞ホルモン(エストロゲン)が大量に分泌される。このエストロゲンが頚管粘液という膣分泌物を増加させる。このころのおりものは透明で水っぽく、指で性状を調べると長く糸を引くのがわかる。 エストロゲンがピークになると、脳下垂体からLHという排卵の引き金になるホルモンが分泌される。最近は、LHを尿の検査で調べることができるようになった。LHがピークになるとその24~30時間後に実際の排卵がおこなわれる。これを利用して人工受精や体外受精などを行う。このLHを調べる試薬は薬局で「排卵判定薬」として売っているので、自分でやってみると良い。基礎体温で体温の陥落をみるよりは役に立つだろう。 ここまで完全に排卵をチェックしても、なかなかうまく妊娠しないひとも多い。「こうのとり」はきまぐれなものらしい。
by sugiura_clinic
| 2002-09-08 15:40
| コラム
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